SEから外資系のITコンサルタントになったら周りがすごかったので勉強することにした。

SEから外資系のITコンサルになってみた。

読書 金融

老後に必要な金額は?「人生にお金はいくら必要か?」(山崎元 著)

投稿日:

こんにちは、KOMです。

今回紹介する本は、「人生にお金はいくら必要か?」(山崎元 著)です。

結局老後っていくら必要なの?

老後は1億円必要だとか、最近の雑誌では老後破産といった記事を目にしたりします。

そういった文字を見ると、ビビッてどうにかしないと!と思うわけですが、具体的にどうしらたいいのか?結局いくら貯めておけばいいのか?といった疑問が出てきます。そこで、自分でも結局いくらくらいあれば安心なのか考えてみました。

将来に必要な金額は人によってさまざま

まず、大事なのは将来に必要な金額は人によってことなるということです。例えば、現役で働ける長さでもことなりますし、住む地域によってもことなってきます。

最低限の生活には22万円、ゆとりある生活には35万

ある調査結果を見ると最低限の生活には22万円、ゆとりある生活には35万が必要という風に聞いたことがあります。

前提の根拠は忘れてしまいましたが、全国の生活費の平均値を見るとまぁこんなもんかなという気がします。

ちなみに、地域別の二人暮らしの無職世帯支出平均(平成27年、総務省「家計調査」)は下記のようになるようです。

北海道:25.6万円

東北:26.6万円

北陸:30.2万円

関東:30.2万円

東海:28.9万円

近畿:28.7万円

中国:28.1万円

四国:27.6万円

九州:26.9万円

沖縄:21.5万円

やはり、関東だと支出が高くなっています。僕の場合は、老後は九州で過ごそうと思っているので、27万円くらいが平均値です。

人生100年時代に老後はいくら必要?

この金額をもとにして、考えてみると老後資金はいくら必要なのでしょうか?

平均的にだいたい30万円くらいなので、それで計算してみましょう。また、前提として、60歳で定年退職し、100歳まで生きる場合で考えてみます。

30万円×12か月×40年=1億4400万円

と、なります。夫婦二人で1億4400万円が必要になります。ただ、年金も少なからず貰えるとすると、もう少し必要な金額は少なくなります。

年間150万円くらいもらえるとすると、40年で6000万円ほどは、確保できます。それでも、必要額は

1億4400万円-6000万円=8400万円

が必要な計算になります。

毎月いくらずつためていくか?

では、将来的に必要なお金がわかった時に、毎月いくらずつためていく必要があるのかを計算してみます。

前提としては、現在30歳として計算しますので、定年までには30年あります。なので、老後資金を30年で貯める計算です。

8400万円 ÷ (30年×12か月)= 23万円

これで計算すると毎月23万円貯める必要が出てくるわけです。夫婦2人で、月の手取りが50万円くらいあれば、可能かもしれませんね。ただ、子供が生まれたりなどのライフイベントを考えていくと、30年間二人で働き続けるのはなかなか難しいかと思います。

老後生活比率を考える

ここまでは、全国的な平均金額から必要金額を考えてみましたが、今回読んだ本では、老後生活比率という考え方をもとにいくら貯めて行けばいいかを計算しています。

老後生活比率とは、今の生活の何割程度で老後を暮らしていくかということです。これを本で紹介している人生設計の基本公式に当てはめて計算します。

人生設計の基本公式

必要貯蓄率={老後生活率×手取り年収‐年金額‐(現在資産額/老後年数)}/{(現役年数/老後年数)+老後生活率}×手取り年収

式だけ見ても分かりにくいので、ある条件をもとに計算してみます。

手取り年収:600万円

生活比率:0.7(平均値)

年金額:150万円(年額)

資産:300万円(300万円くらいは貯金がある。)

現役年数:30年(今、30歳なので、60歳まで働く)

老後年数:40年(100歳まで生きる)

この条件を公式に当てはめて計算してみます。

「必要貯蓄率:0.3」となりますので、手取り600万円なら、600万円×0.3として、年間180万円を貯蓄に回しましょうとなります。

ただ、この金額だと30年で5400万円にしかならないので、ちょっと足りなそうですね。

目安としては、下記のようになるので、この0.3は危険ですので、生活改善が必定とわかります。

~0.2:健全

0.2~:努力が必要

0.3~:危険

支出の見直しが必要

まずは、自分の将来的に必要なお金から年間で貯める金額を算出します。そして、支出の見直しをしましょう。

例えば、保険料なんかなは日本人は習いすぎている傾向にあるので、見直せば、かなり削れるのではないでしょうか。

収入を増やす

そして、最後にこの本では投資として、インデックス型の投資信託についての考え方を紹介しています。

今の日本は超低金利なので、銀行にそのまま預けていても残念ながら資産を増やすことができません。

だからといって、老後資金を一気に株式投資につぎ込むのはリスクしかありません。過去にも老後が不安だからと株式に退職金をつぎ込みリーマンショックで溶かしてしまったという話もたくさん聞きました。

そこで、この本ではインデックス投信での積み立て投資の考えて方を紹介しています。投資は、適切なリターンで長期に運用することで、リスクを下げることができます。

こんな方におすすめ

この本を読んでみて、おすすめだなと思う方は、

将来の自分の必要な資金を知りたい方

将来のお金に漠然とした不安がある方

保険の営業マンや銀行員のなどから将来に1億円のお金が必要です!と言われてしまって、どうしていいかわからない!という方も多いのかなと思います。しかい、その金額は人によっても異なるので、まずはあなたの必要金額から本当に貯めないといけない金額を計算してみましょう。

まとめ

まずは、自分の将来必要な金額を知ることが大事です。そのうえで、適切な資金計画を立てましょう。

また、投資は早く勉強して始めることで時間を味方につけ、リスクを下げることができます。

一番危険なのは、定年退職後になんの知識もないのに株に全財産を突っ込むような暴挙にでることです。早く勉強して、しっかりと備えましょう。

-読書, 金融
-, ,

Copyright© SEから外資系のITコンサルになってみた。 , 2024 All Rights Reserved Powered by STINGER.