こんにちは、KOMです。
僕の最初のキャリアは、金融系のシステムエンジニア(SE)としスタートしました。SEになるにあたって、就活生の時に考えていたのは、SEって給料はいいらしいが、若いうちしかできない仕事なのか?ということでした。
就活関連の記事を読んでいた時にSEは30代くらいまでが限界って感じで書いてあったような気がします。
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SEって何歳くらいまでできるものなの?
実際にSEになってみてどうだったかというと、あまり年齢は関係ありません。そもそも、SEって表現がかなり広いので、年齢によって役割が違うというのが正直なところかなと思います。
実際に、私が在籍していた会社には新人から定年間近なかたまで幅広い年齢層がいましたし、他の会社を見ても50代も普通にいます。
なぜ、若いうちしかできないと考えられているのか?
そもそもなぜ、SEは若いうちにしかできないと考えられているのか?僕が大学生の時のイメージから考えてみます。
- 残業が多く、体力勝負
- プログラミングが遅くなる
- 集中力の衰え
- 新しい技術に追いつけない
残業が多く、体力勝負?
確かに時期によってやシステムトラブルが発生したりすると、徹夜で対応が必要な場合も発生します。
あとは、システムを納品する期日が近づいているのに、バグが減らないとか、最初の設計段階で考慮が漏れていて、急いで修正しないといけないなどの問題も発生したりするので、確かに体力勝負な場面も出てくるかと思います。
しかし、最近の働き方改革の影響もあって、極力残業をしないようにと言われるケースも多くなってきたようなので、残業したくてもできないという場面も多くなってきたようです。
また、システムトラブルに伴う残業は、若手だけでは対応できない部分が多くあるので、年齢が上の方ほどむしろ大変そうにしていました。
プログラミングスキルの問題?
SEは、そもそもそんなにプログラミングをしないので、あまり関係ありません。プログラミングは、プログラマーの仕事であり、SEはもっと要件定義や設計の仕事を多くこなすことになります。
集中力が衰え、新しい技術に追いつけなくなる?
むしろ、年齢を重ねていくと要領もよくなりますし、多くの経験を積んでいくことができるので、新しい技術にはむしろ詳しい印象があります。
むしろ新しいことを嫌う
ただ、伝統的な金融システムなどは、あまりチャレンジを好まない傾向にあるので、最新の技術に触れるという機会はあまりありません。
昔からあるような大手の銀行や証券会社などは、裏のシステムは古臭いですし、トラブルを嫌うので、前例のないものを導入することを嫌います。
新しい技術にどんどん触れていきたいと考える方は、今どきのFinTech企業や金融以外のSEになることをおすすめします。
年齢によるSEの役割とは
では、実際にSEは年齢によってどんな風に役割が変わっていくのでしょうか?私が最初に在籍していた会社を例にとって、SEでも年齢によって仕事内容が変わるということをご紹介したいと思います。
20代のSEの仕事とは?
まず、新卒はしっかりと研修が行われる会社が多いようです。ちなみに、SEにはなるのは、理系出身者だけではなく、文系からSEになる方も多いです。
僕の同期も半分は理系、半分は文系ときれいに分かれていました。理系出身者が多いイメージのSEですが、実は文系スキルも大いに必要な職業なので、文系出身者の方が活躍できる場面も少なくありません。ユーザと話しをして、要件定義や設計書を書くことが多いので、実は文系の方が有利かもしれません。
そんな文系出身者も多い、SEなので、研修ではJava、Unixなどのシステムに関することから、基本情報処理などの資格の勉強なども行われました。
また、私の場合は証券システムを担当していたので、証券外務員試験の研修も受講しました。
僕の場合は、理系だったのですが、Javaなどのプログラミング言語よりも証券外務員試験の方が面白かったのを覚えています。
研修も終わり、それぞれの配属先に行くと先輩社員について、OJTが行われます。だいたいの場合は、先輩のプロジェクトの雑務の手伝いや会議の議事録作成などから始まり、簡単なテスト打鍵なども行っていました。
配属されてすぐは、テスターとして関連するシステムを実際に使ってみて、仕組みやログの見方などを覚えるというのが同期の様子を見ていても多かった気がします。
2年目には小さい案件を少しずつ
1年もすれば、小さい案件は自分1人で進めるようになります。もちろん、OJTは継続されるので、分からないところなどは先輩に相談したり、レビューをしてもらいながらです。
しかし、すでにパートナー企業のプログラマーの方に支持出しや、レビューも少しずつするようになります。
プログラマーの方は、自分よりも年上のことが多いので、新人の自分なんかが支持を出すとかおこがましい!と最初は思うんですが、すぐに慣れてきます。
小さい案件は、本当に小さいものですが、要件定義、基本設計、詳細設計、実装、テスト、リリース説明、リリースまで上流工程から下流工程まで経験します。
ちなみに、実際に自分で上流から下流までのすべての工程を経験できたのは、ITコンサルになったいまでもかなり活きています。
知識として知っていることと、自分で経験して苦労した経験はまったく違います。
プログラミングについては、20代のことは少しは書いていたました。会社によっては、新人時代はプログラマーをして、少しずつプロジェクトマネジメントへ移っていくケースもあるようですが、僕の場合は、そうそうにプロジェクトを回せるように育てられました。
30代のSEの仕事とは?
30代にもなると中堅として、どんどんプロジェクトマネジメントへシフトしていきます。
30代前半から大きなプロジェクトを任されるようになります。
40代以降のSEの仕事とは?
40代にもなると、プロジェクトマネジメントはもちろん、ITコンサルのような立場として、クライアントと話すような立場になります。
また、このくらいの年代から課長くらいになってくるので、もう少し、チームのマネジメントというった立場をとる方も多いのではないかと思います。
まとめ
いかがだったでしょうか?僕の会社はユーザ系といわれる、親会社のシステム開発を主とする会社だったので、独立系だとまた違うと思います。
独立系の話を聞いていると、結構営業力も大事みたいです。
一概にSEといっても、役割は全然違います。SEという仕事は、経験がものをいう仕事なので、SE時代で多くのことを学ぶことができます。SEもアプリケーションを専門とする方もいれば、ネットワークを専門とする方もおり、その専門性も多岐に渡します。
また、次のステップとして、私のようにITコンサルにキャリアチェンジするのもありかもしれません。
今後は、さらにIT人事不足が顕著になってくるので、IT関連の仕事を目指す方はSEという選択肢も考えてみてはいかがでしょうか?